坂出市塚田木材㈱にて  ~重文見聞録番外編

今回は前回のブログで紹介させていただきました、古材日和グループ本部こと塚田木材㈱の建物を紹介させていただきたいと思います。

 

古材のデパート、「古材日和グループ」本部にお邪魔しました。

 

 

前回は古材収集販売の全国ネットワーク、ということで紹介ブログをかかせていただきましたが、実はこの塚田木材㈱さんの魅力はそれだけではなかったんです。

 


 

●昭和元年の建物にて営業中

 

【木造総2階建ての事務所】

 

この塚田木材㈱さんは創業は1903年(明治35年)、現在の場所坂出市富士見町に来て事務所を建てたのが1926年(昭和元年)、そして今でもその建物で営業を行っています。

 

計算すると90年以上も同じ事務所で事業を行っていることになりますよ!

 

事務所の中はまるで朝ドラの舞台のようなノスタルジックさ。

 

カウンター前の土間のベンチで社員さんか誰かがたばこをくゆらせていました。

 

たばこを吸わない私が見ても、おいしそうに感じます。

 

 

1階の事務所は90年前の木造建築にしては広いように感じます。

 

5代目社長塚田浩之さんがお話を聞かせてくれた応接室もいい雰囲気を醸し出してます。

 

窓にはとても古そうなロールスクリーンがありました。

 

壊れそうで危なっかしいので開けないそうです。

 

また、事務所には電話ボックスもありました。

 

これはいったいいつの物でしょうか?

 

なかものぞいてみたかったのですが、事務所で皆さんお仕事をされているので気兼ねしてしまいました。

 

残念です。

 

 

 

 

事務所だけでなくレトロな金庫も現役で活躍しています。

 

 

 

 

 

●2Fも雰囲気満載

 

さて木造総2階建の2階部分ものぞいてみましょう。

 

階段を登ったら照明のスイッチオン。

 

スイッチもレトロだけど現役で使用中です。

 

2階は長い廊下に仕切られて大広間、中広間、小広間がありました。

 

 

大広間では会議などが開かれていたのでしょうか?

 

大広間の床の間です。琵琶床があります。

 

 

付け書院の障子と欄間も意匠性が高いです。

 

 

そして私が気に入ったのは上の2灯式和風照明

 

鳳凰の透かし彫りが入っています。

 

   

意匠性の高い明かり障子です。

 

 

いかがでしたか?

 

塚田木材㈱さんの建物の面白いところは今でも現役で活躍しているところです。

 

大抵は90年も経つうち取り壊されてしまうか、大規模な改修工事をして元の形を無くしてしまいます。

 

重要文化財を見ていると、保存状態がいいものもあれば悪いものもありますが、保存状態が悪いものはしばらく誰も使わなくなったりして荒れ果てるケースが多いように思います。

 

塚田木材㈱さんの建物も実際使っていることで元の形をキープしているのかも知れないなと思いました。

 

古き良き事務所で働いているために古材の良さがわかるんでしょうね。

 

 

 

 

 

古材日和グループ本部

坂出市富士見町1丁目2番19号

TEL0877-35-8177 

 

 

 

 

 

0120-6969-33

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